聖戦士ダンバイン

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公開年
1983年
原作
矢立肇/富野由悠季
監督
富野由悠季
製作
サンライズ
話数
全49話
動画配信
4サイト(詳細
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第1作
第2次
第3次
EX
参戦
第4次
参戦
F
参戦
COM
参戦
64
参戦
COM2
参戦
α
参戦
α外伝
A
IM
参戦
R
第2次α
COM3
参戦
D
MX
GC
第3次α
J
W
Z
K
NEO
L
第2次Z
UX
参戦
第3次Z
BX
参戦
V
X
参戦
T
参戦
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現代社会の問題点を描いた作品80点

冨野アニメで能く取り上げられたテーマに「家族」と「人間関係」があります。

聖戦士ダンバインでも主人公は母や父との関係に対し「子棄て」感や己の居場所の無さから「寂しさ」を背負っていました。

そのことから味方は元より、敵に対しても親近感を抱くという場面もあり、現代社会の問題点の様なものも描いているのだなと感じました。

舞台は、海と陸の狭間にある異世界「バイストンウェル」というもので、人が良くも悪しくも精一杯生きられる「魂の安息の場」と呼ばれる、いわゆる「あの世」であるという設定がすばらしいです。

そして、若本規夫さんによるOP、EDナレーションもすばらしかったです。

残念なのはスポンサーに縛られ、種々の理由から危うく打ち切りの危機さえあったという裏事情です。

スポンサーの意向から、主役メカの交代などと云う危ない綱渡りな変更があり、その新主役メカ「ビルバイン」も世界観にそぐわないのでは?と思えるようなデザインでした。

総じて、折角のバイストンウェルという世界設定が生かし切れなかったのは勿体ないと思えた作品でした。

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終盤のやっつけ感はいただけない85点

最初見始めたときは「詰まらんな」と思いつつ惰性で見ていました。 それまでのロボットアニメとは違う完全な異世界、登場するロボットが昆虫モチーフ(見始めたときはあまりかっこいいとは思えなかった)、主人公の孤独感。

ビームをバンバン打つのではなく、剣で切り合うレトロな戦闘。 爽快感というものはあまりありませんでした。

中間を過ぎた頃から、ようやく戦闘シーンも派手になり、各人物の人間ドラマなどが展開され、面白みが増してきました。

ただ、終盤のやっつけ感(ライバルたちがみんなほぼ同じパターンで倒されていく)や、富野恒例の関係者全員死亡はいただけなかったです。

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主要キャラ一掃65点

あまりにも早すぎたロボットファンタジー。 後にリューナイトエスカフローネなど異世界ロボの元祖にあたるかもしれません。

昆虫のような装甲に、人のオーラの力で動くマシン、そして妖精フェラリオと斬新すぎる設定に当時の視聴者は戸惑いを見せていたのは事実でしょう。

途中で現実世界に戦場が移ると、これはこれで当時の米ソ冷戦をバックボーンにした大国の思惑が見れて面白かったです。

最後は「皆殺しの富野」よろしく主要キャラの一掃セール。 それゆえに、番組最後のナレーション「ミ・フェラリオが語る物語」の結論が悲しく感じられます。

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現実世界へ戻れたのに85点

主人公のショウ・ザマが異世界のバイストン・ウェルに飛ばされてしまい、戦闘に巻き込まれていき、オーラ・バトラー「ダンバイン」に搭乗して戦うといった内容が永遠に続くと思っていました。

ですが、途中から異世界から現実に戻っただけでなく、バイストン・ウェルの機体が現実世界で暴れ回るという、異例の内容には驚かされました。

とにかく、ショウがせっかく元の世界に戻ったのに、バイストン・ウェルに帰れと家族をはじめとして、いろいろな人に言われていたのが悲しいと思ってしまいました。

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混乱と憧れ80点

現実とファンタジーの世界が交差した感じで、初め観た時はやや混乱しそうでした。

しかし、思わぬ形で異世界へ招かれたショウ・ザマが、パートナーとなる妖精等の出会いや戦士として成長していく姿が非常に魅力的な作品でした。

更には日常の退屈な生活を送っている自分から見て「憧れ」みたいなものさえ抱いた事があります。

また、放送された頃はガタイの良いロボが活躍するアニメが多かったのか、ダンバインの様なスタイリッシュなデザインは独特に見えたのかもしれません。

けれども、現在でも様々なサブカルチャーで扱われる程の人気作品で、イントロが耳に残る主題歌も忘れられません。

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全滅エンドは必要ない75点

「全滅エンドの必要はあったのか?」という突っ込みを除けば最高です。 イデオンと違ってそんな憎み合っているわけでもないし、シナリオの骨子が功名心に取りつかれた悪党とそれを押さえつけようとする主人公たちが最終的に全員死んじゃう末路は「流石皆殺しの富野」といった感じでしょう。

「馬鹿は死ななきゃ治らない」とでも言いたいのか理不尽だけどある種痛快でした。

それと、ロボットアニメは二足歩行ロボットである必要性が多少なりとも必要なんですが、そこを解決した初めてのロボットアニメじゃないかとも思います。

「猛獣の素材を利用して作ったらこうなりました」と言われればなるほどと思いますしね。 ファンタジーだからこそ許される世界観の作りこみは、富野作品ならではだと思います。

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時代を先取りしていたアニメ50点

設定だけなら、かなり時代を先取りしていたアニメだと思います。 しかし、富野作品の中でも後味の悪さが特に酷いアニメだとも思います。 まぁいつものことですが...。

ファンタジー要素がかなり盛り込まれていて、その上ロボット物ですから放映された当時はかなり新鮮でした。 しかし富野監督の作品ですので、細部までこだわった難解なストーリーが受け入れられない結果を招いてしまったのだと思います。

キャラクター達も魅力はありましたが、ものすごい複雑な人間関係はやはりマイナスだったと思います。 さらに話が進むにしたがって、勢力のインフレを招き無茶苦茶になっていったのは非常に残念です。

感情の複雑さを前面に出す富野監督の作風を見事に体現していましたが、最終局面を地上に投げてしまったのは失敗かなと思います。 地上を滅ぼしかねない度派手な展開は誰にも真似できないでしょう。